世界が認めた中国産ワインを堪能する #1『玉鸽 JADE DOVE RED』
中国では年々ワイン人気が高まり、有名ブランドの高級ワインはウィスキーと同様に“投資対象”として考えられるほどで、メンツを立てられるアイテムとしても重宝されています。
そんな人気も後押ししてか、中国産ワインの品質や人気がうなぎ登りしている、という話をちらほら聞くわけですが、それでも、(“長城”等の有名ブランド以外は) 店頭ではほとんど見かけないし、オンラインで調べるにも良い手がかりがなく、実際に口にすることはほとんどありませんでした。
ところがこの度、とあるレストランで「~賞受賞の中国産ワイン」を目にして、それをきっかけにネットで色々戸調べていたところ、それとは別の「玉鸽」という、これまた国際的なワイン賞受賞歴のあるワインに辿り着いたのです。
ドイツの国際ワインコンクール“MUNDUS VINI 2020”で銀賞を受賞した『玉鸽』
今回、淘宝 (タオバオ) で購入したのは、中国北西部の宁夏 (寧夏) にある“西鸽酒庄 XIGE ESTATE”というワイナリーがつくっている「玉鸽 (玉鳩)」というワイン。特別割引を含めると、お値段わずか146元 (約2200円)!
ボクが購入したのはカベルネソーヴィニヨン (赤霞珠) とメルロー (美乐) がブレンドされた「JADE DOVE RED 玉鸽宋彩干红 (玉鳩宋彩干紅)」というワインで、こちらのページ を見てわかるとおり、ドイツの国際ワインコンクール “MUNDUS VINI 2020” で銀賞を受賞した秀逸なワインなのです。
【出典】西鸽酒庄オフィシャルサイト
この受賞がこのワインを買おうと思った理由のひとつではありますが、決定打となったのは、このワインの「面構え」。どこの国のワインでも同じですが、やはり美味しいと思うワインはラベルのデザインが良い。フランスやアメリカ西海岸のワインは特にこの傾向が強いですね (あくまでもボクの個人的な感想)。
この玉鸽も非常に上品なラベルデザインが秀逸で非常に期待が持てる、そう思って購入しました。さて、その肝心のお味は?というと、口当たりはメルローやピノ·ノアールを思わせるようなライト&フルーティーさで、非常に優しくアプローチしてくれます。ところが、味を噛みしめていくと、徐々にチョコレートの風味が感じられるような、味わいに奥深さを感じられるようになってきます。
ボクは濃いめのパスタ、肉料理に合わせて飲みましたが、マッチングとしてはまぁまぁかな? むしろ、薄い生地のしつおくないトマト系ピザにより合うのではないかな、と思った次第です。
正直、ボク好みのテイストでは決してなかったんですけども、フレッシュでありながらきっちりと味わいを残してくれる、とても美味しいワインでした。また、とても丁寧に作り込まれたワインなんだろうな、というとても「気持ち」に訴えかけてくるボトルデザインと味わいでした。とても満足 🙂
ちなみに、今はもう公式サイト上のラインナップにありませんが、この玉鸽シリーズの“カベルネソーヴィニヨン”単一品種で作られたワインは 2019 IWC CHINA で金賞を受賞しています 【詳細】。
新進気鋭のワイナリー、西鸽酒庄 XIGE ESTATE とは?
西鸽酒庄は「宁夏 (寧夏) の葡萄の風味を活かしたワインづくり」をモットーしており、2017年に開始したばかりのまだまだ真新しいワイナリーですが、2019年には国際的に一番厳しいと言われる「BRC international quality certification」の認可を取得済み。
【出典】西鸽酒庄オフィシャルサイト
創業者の Zhang Yanzhi (张言志) 氏は「ワイン界のゴッドファーザー」と呼ばれたドゥニ・デュブルデュー (Denis Dubourdieu) 氏に師事した“ワイン界のエリート”ともいえる存在で、世界中の名だたるワイン専門家が「中国ワインの未来」と賞賛した宁夏の贺兰山にこのワイナリーをオープンしました。
【出典】西鸽酒庄オフィシャルサイト
最高品質のワインを作るために、西鸽酒庄は独自の「3126」ルールに沿ったワイン造りを行っています。それは、3ヶ月発酵を行い、12ヶ月木樽の中で熟成させ、6ヶ月以上ボトル内で寝かせる、というもの。これは宁夏の葡萄の特性や風土に合わせて培われたもののようです。
【出典】西鸽酒庄オフィシャルサイト
2.5万㎡の敷地内には、年間1000万本のワインを生産できる最新鋭の設備が導入されており、それに加えてブランド自らが経営するホテルやレストランも備えています。ホテルは22部屋をあり、レストランでは地元産のオーガニック野菜で調理されたメニューが提供されるとのこと。これは是非とも行ってみたい!
まとめ
今回、ひょんなことから玉鸽を手にしたボクですが、その味わい (&ラベルデザイン) のみならず、作り手の西鸽酒庄に強い興味が湧きましたし、ワイナリー内のホテル&レストランは是非とも訪れてみたいと思っています。
【出典】西鸽酒庄オフィシャルサイト
西鸽酒庄ワイナリーのつくるワインが世界的にもっと有名になるのは時間の問題でしょうし、人で溢れかえるまえに、今年中のどこかで実現したいと願っています。
その前に、このワイナリーの違う種類のワインを飲むべきですね! その際はまた、ここに記事化したいと思います。サリュー!
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