ゲンサイヤー LV05|渡航前の事前準備「日本からの海外引越は意外と簡単!」

無事に仕事も家も見つかって、フライトの予約も済ませたら、いよいよ引っ越しの準備です。日本国内で引っ越しするだけでも大変なのに、自力で海外引越しなんて簡単にできるの? どうすればいいのでしょうか?
大事なものは自分で運べばいいので、荷物の破損や紛失、遅延の可能性の覚悟ができている人は格安サービスでも十分。大切な荷物に何かがあっては困る人は、大手の日系引越業者に頼みましょう。
ボクは日本〜異国間の海外引越しを今まで三往復経験したことがありますが、大手の日通にお願いしたり (安心だけど高い)、超格安の引越業者を利用したこともあります (トラブルもあったけど) 。この記事ではそんな実体験も交えながら、日本からの海外引っ越しについてご紹介いたします。
日通やヤマト等、安心の「日系の引越し業者」に頼む
何より「安心」を優先したい場合は日通やヤマト、サカイなどの日系の引越し業者に頼むことになります。基本的に日本人が窓口になってくれて、親切で丁寧な対応をしてくれるので、まったく不安要素はありません。
ボクは駐在員時代に日本通運の海外引越サービスを利用したことがありますが、仕事がとにかく丁寧で梱包は完璧。とは言え、配送途中で壊れたものもあったんですが、、それに対する補償もきちんとしてくれたし、サービスはまさに至れり尽くせりでした。

日系業者は安心・安全で頼りになりますが、懸念点は当然、その高額な費用。海外引越の格安サービスと比べると、費用はだいたい1.5〜2倍程度だと考えておいてください。以下は過去に実際に見積もりをもらった際の値段の比較です:
<日本→上海間 海外引越し見積もり額>
・ヤマト:6.5㎥ (223cft)で35万円
・サカイ:5㎥ (176cft)で30万円
・格安業者:9㎥ (315cft)で34万円
上記は船便利用の最安プラン。ご覧のとおり、値段の上ではかなりの差があるので、安心をとるか、費用をとるのかは、以下段落でまとめた、格安業者の詳細を見て考えてみてください。
(頼りないけど) 激安!「日系引越業者の超格安サービス」を利用
ボクが実際に利用した格安海外引越しは『 東京エクスプレス 』という会社で、「引越価格ガイド」(海外引越し業者の見積もり比較サイト) を通じ見つけました。問い合わせ後に数社から見積もりがすぐ送られてきて、中でも費用が安く対応が速かったこの会社に決めました。料金は上記のとおり「9㎥ (315cft)で34万円」で、これには梱包キットもインクルされてます。ダンボールは大サイズx15、中サイズx5、小サイズx5 ぐらいで収まる分量。

全体費用には「梱包料、運送料、港湾諸経費、輸出入通関費用、海上運賃、書類作成料、配達料、開梱料、簡単な家具組立、設置料、当日の廃材処理費用」が含まれていて、「輸入税、輸入検査料(万一、発生した場合)、海上保険料」は含まれていません。海上保険が必要な場合、保険料率は 1.5%で代行してくれます。
格安とは言え、日本での対応は迅速&丁寧で、荷物を海外へ発送するまでは全く問題なしでした。しかしながら、発送後一ヶ月で上海の家に到着予定の荷物が、待てど暮らせど到着しない、、という事態が発生。最終的には更に一ヶ月が経過したあとに荷物が無事に届きましたが、その間、到着が遅れることに対してのフォローは全くなくて、かーーなり不安な気持ちになったのは事実で、それも良い経験wです!

ま、最終的に荷物がきちんと全て届いたので、特に大きな不満はないですけども、格安サービスにはこういったリスクもあるということも理解しておいてください。
外国語ができる強者は、ローカル業者にも見積もりを!
日系である必要性はないし、英語や中国語ができるからローカル業者に頼んでもいいよ、という強者は、是非是非その道を進んでみてください。ボクが実際に上海で見積もりを頼んだ事があるのは「海龙国际海运 Dragon Sea」という会社。
彼らは「国際引越協会IAM (International Association of Movers)」のコアメンバーで、北京、上海、広州に自社倉庫を持っているかなりの大手です。当時の上海〜東京間での見積もりは、「3立法メートル:15,770元 (約32万円)、9立方メートル:25,863元 (約54万円)」でした。梱包材料(段ボール、プチプチ、テープ等)が無料で、Door to door で荷物の運搬、各手続きも全て込み込みの値段です。

問い合わせ時の対応はとてもテキパキとしていて丁寧でしたし、英語での問い合わせも可能です。かなり大手ということもあって、候補の一社として考えるのは全然悪くない印象でした。
その他、日本→中国への引っ越しですと、上記「東京エクスプレス」と提携関係にある会社「Neptune International Movers」もかなり良さげです。
ここは上海をベースにした海外引越しの専門業者で、英語ができるスタッフも常駐。サイトでは中国各都市から世界各地へ引っ越しのお手伝いをした過去のケースが色々と紹介されており、見るからに信頼できそうですし、サイト上から簡単に見積もり依頼をすることができるので、気になる方はトライしてみてください!
海外引越しに必要な書類は?
海外引越しと聞いて、何やら手続きが非常に複雑そうだしイヤだなぁ、、という印象をお持ちの方もおられると思いますが、大変な手続きは全て業者側でやってくれるので、ホントに簡単。こちら側で準備が必要なものは、パスポート原本&コピー、ビザ(あれば)、フライトのE-ticket詳細ぐらい。

あとは必要書類に記入して、フライト利用時に「別送品あり」にチェックして税関を通れば良いだけ。むしろ一番大変なのは「パッキング」でしょう。
業者に梱包を全て任せると、エアパッキンでぐるぐる巻きにされる→送れる点数が減ってしまう (=費用の無駄) ので、パッキングはほぼ全て自分で行いました。どのアイテムが重要なのか、割れやすいのかなんて、業者にはわかりませんし、そんなん任せられないですよね。
まとめ
というわけで、今回は日本→外国への海外引越しについて記事をまとめてみました。不動産屋とは違って、日系サービスを使っても割高になるわけでもないでしょうし、自分できちっと探せば格安の業者を見つけ出すことも難しくありません。
貴重品や割れ物はフライトの預け荷物に入れて持っていくとか、そのあたりもうまくバランス良く考えながら、海外引越しをうまく成功させてください!
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