ゲンサイヤー LV09|渡航前の事前準備「中国では絶対必要、VPN!!!」

中国では Google も Facebook もインスタも使えない…のは皆さんご存知のとおりですが、数日だけ我慢するならまだしも、中長期で中国に滞在するゲンサイヤーには接受不了!! (=耐えられない!!) ですよね。

そこで必要なのが「VPN」。でもでも、無数にあるVPNサービスの中から、いったい何を基準にどう選べば良いのでしょうか?

先に結論:無料VPNは頼りにならないので有料サービスは必須。ゲンサイヤーにイチオシなのは信頼性と価格のバランスが素晴らしい「12VPX」。
コスパと日本語サポートを優先するなら「1coinVPN」もオススメ。サービス導入・設定は、できるだけ日本にいる間に済ませておきましょう。

ほかにも、VPN機能搭載のルーターを使用したり、日本に自作サーバーを構築する、などの上級者向けのトピックにも触れていますので (そこは触れるだけ…)、ちょっと読んでみてください!

INDEX

そもそもVPNって何?

中国はグレート・ファイアウォールを導入しており、中国政府から中国国内では適切ではないと認定されたサービス (Google、Facebook、YouTube等) へはアクセスすることができません。

この政策は中国国内の企業を海外の企業から保護することに繋がっており、検索エンジンはBaiduが、SNSは微博 (Weibo)・微信 (Wechat)・小红书 (RED) らが、動画サイトは哔哩哔哩 (bilibili) などがそれぞれの領域で活躍しており、結果的に中国経済の発展に寄与しているんですね。

これが良いか悪いかはさておき、どこかの島国のように、アメリカで開発されたサービスなしでは生活できない状態になっているのとは対照的です。

さて、そんな中国のネット状況はさておき、中国では政府に「不適切」と認定されたサイトへアクセスするためには、「VPN」を使用しなくてはなりません。政府はVPNの使用を認めているわけでは決してありませんが (実際は「政府に認可を受けたVPNしか利用できない」ことになっています)、いま現在もアップルのAPP Storeには有料・無料を問わず数々のVPN系のアプリが存在していて、特に厳しく取り締まられているわけではない、というのがここ10年の現状です。

それでは、どこのVPNを選べば良い? 無料のサービスでも大丈夫??

Mac、iOS、Windows、Android、どのプラットホームに関わらず、大量のVPNサービスがこの世には存在していて、無料のものも、有料のものも存在します。

無料のものは繋がりにくかったり、ある日を境に全く繋がらなくなったりすることが多々あるので、頼りない無料のVPNサービスは「繋がれば儲けもの」ぐらいに考えておけば良いでしょう。また、繋げるサーバーの「国」を選ぶことができない場合が多いので、そうすると、接続先を検出してから提供されるサービス(Tver、アマプラ、Netflix等) は利用できません。

では、有料サービスはどこが良いのでしょうか? 自らの経験と周りの評価等を考慮すると、2024年時点のタマダ的「有料VPNサービスの松竹梅」は以下のとおりです。

【松】高いけど信頼性抜群!!!:UCSS

ボクが個人的によく訪問させていただいている、めっちゃ使えるブログ「中華ライフハック」の「使ってよかった!中国おすすめVPNの比較サイト」の記事で非常に細かく紹介されていますが、“中国で使える最強のVPN” と言えば、ここUCSS。速度・安定性・操作性・安全性に関しては満点の評価を得ています。

©UCSS

唯一のネックがその価格。中国向けプランだと、3か月でUS$118〜 (2024年2月時点)。高いけど良い。高いから良い。まさに、「VPNを経費で落とせるならUCSS一択です」という存在感です。

【竹】コスパ良し&安定性抜群:12VPX (12VPN)

数ある有料VPNサービスの中でも、香港ベースの12VPX (旧名:12VPN) がタマダ個人のイチオシ。かれこれ10年ほど継続して使用していますが、政治的な状況が影響しても繋がらなかったことがない、と言える安定性は抜群。

1アカウントでデバイスは6台まで接続可能で、その入れ替えも簡単。あと、Chromeの機能拡張で12VPXのサービスを入れ込むことができ (機能拡張での名前はまだ「12VPN」のままですねw)、そうすると、VPNを手動でのオンオフ切り替えなしで、国内外のサイトをどこでも自由に行き来できて超絶便利です! (BaiduへはVPNなしで直通、GoogleへはVPN経由で、のような振り分けが可)

©12VPX

しかし、12VPXにも欠点はあります。12VPXの唯一の難点は「中国のサーバーを選べない」点です。例えば、日本国内で中国版Tiktok「抖音」を使いたい!ですとか、中国の動画サイトで中華ドラマが観たい!のような場合、接続先が検出され、中国国外からのアクセスが制限されることがあります。そのようなケースでは12VPXは使い物にならないのです (数年前は「深圳」にあるサーバーを選べましたが、2024年2月時点ではリストから除外されています)。

気になるお値段のほうは、年間プランだと一年US$119。使ってみたい人は以下リンクをたどってみてください。

12VPX】【中国からの場合 #1】【中国からの場合 #2


【梅】格安で安心の日本語サポート:1coinVPN

中国滞在歴の長い日本人の「小龍さん」が展開しているVPNサービス。この 1coinVPN は一月ワンコイン (500円) の安さと、安心の日本語サポートが強み。ボクもしばらく利用していたことがありますが、サポートがとても手厚く、非常に頼りになるサービスです。

©1coinVPN

12VPXをメインで使用しているけども、登録できるデバイスの上限に達してしまって新しいデバイスでVPNが使えない!!! となった場合なんかには、ここの格安VPNが非常に頼りになりました。

VPNサービス導入は、中国に行ってからだと遅い!?

VPNの実情がどんなものなのか、については、実際に中国に来てからでないと実感がわかないと思いますが、VPNの設定は日本にいる間にひととおり済ませておいた方が安心です。

サービス提供会社によっては、そのオフィシャルサイトへのアクセス自体がブロックされていて、必要なアプリのダウンロードさえできない、、というように詰んでしまう状況が考えられます。実際はどこかに抜け道が用意されていて全く解決できない、ということはほとんどないと思いますが、そういう状況に陥ると相当面倒くさいです!

なので、できれば必要なデバイス全部に必要なアプリを入れ、設定を全て設定してから中国にやってくる方がだんぜん安心です。

VPNがいつも以上に規制される (繋がりにくい) タイミングがある

上述のとおり、政府はある程度VPNを放置しているかのような状況がずっと続いていますが、国内で重要なイベントがあるような時は、VPNに強い規制がかけられて通じなくなってしまうことがちょくちょくあります。

特に全人代 (全国人民代表大会) のような大きな政府関連の行事が開催されている間などは、(弱小のVPNサービスは特に) 繋がりにくくなるのです。なので、VPNサービス選びはきっちりしておいた方が絶対に良いですよ。

【上級編】ルーターにVPN機能を内包させるとか、日本の自宅サーバーにVPN環境構築するとか

何でもかんでもDIYしてしまう友人がいて、借りてるマンションのドアを自分で取り替えたり、トイレの便器も自分で付け替えたり、というスーパーマンなんですけども、彼の自宅のネット環境は「VPN搭載のルーター」でした。

ルーター側にVPN設定がなされているので、いちいちスマホのアプリやPC側でVPNのオンオフをする必要がありません。言うまでもなく超快適でしたが、サーバーの切り替えが面倒そうだし、新たな機器を購入して設定をイチから始めるのがイヤだったので我が家では導入を見送りましたが (というか無理そうなんで諦めたw)。

それ以外には、日本の自宅か家族のネット環境下に特別なサーバーを設置し、そこにVPN環境を作るということもできます。ボクの場合は両親が機械に疎くて電源を勝手にオンオフしたりしてしまい兼ねないこともあって (ま、その前に設定が大変そうなんで)、まだ自作VPN環境は実現に至っていません。 

まとめ

香港はでネット制限がないのでネット生活を自由に謳歌できるのですが、中国大陸にいるとVPNがないと何もできないので、もはや生活必需品です。

現地人も若い人はインスタをやったり外国からの情報収集のためにVPNを利用している人が多いです。が、その一方、中華思想的な考えを持っている若い人はVPNに目もくれない人もいたりして、この国の度量の深さというか、「強さ」を感じることも。

ま、とにかく、中国国内以外でも、韓国現地のドラマを現地のサービスを使って観たい!みたいな場合でもVPNは活躍するので、まずは自分のお気に入りサービスを見つけて色々試してみてください。

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