ゲンサイヤー LV14|現地生活スタート「中華スマホを購入し、キャリアと契約」

日本から持ってきた最新 iPhone もいいけど、中国に来たからには、ローカルの中華スマホを使い倒して遊んでみませんか? でも、Google が使えなかったり、何かと面倒なことが多い中華スマホですが、、いったいどうやったら楽しめるのでしょう? また、キャリアはどこを選べばいい? 各社の違いって、いったい何??
中国には日本のような格安SIM (MVNO) は存在せず。どのキャリアを選んでもサービスに大きな差はなし。ただ、国内の地域によって各社の強みが異なるので、繋がりやすさを最優先するなら各社の「営業基盤」がどこなのかの確認を。
Google 系アプリを使えるようになるまでの道のりは一筋縄では行かないのですが、ローカル版中華スマホはとにかく安いので、一度試してみる価値あり!です。というわけで、中国でスマホを使えるようにするまでの道のりについて以下でご紹介します。
中国産 Android は Google が入っていない!から自力でインストール!!
中国本土でローカルモデルの中華スマホを買う最大のメリットは、その「安さ」!!! 例えば小米 (Xiaomi) だと、グローバルモデルと比べて10-20%ほど安い価格で同じ中国モデルを購入することが可能なんです。
ただし、一番の難点は「Google」関連のアプリが一切入っていないこと。。! そもそも Google Play Store 自体がインストールされていないので、好きな日本語や英語のアプリをインストールすることさえ、ままなりません。
が、ないのなら自分でインストールしてしまいましょう! わたしは今まで4〜5台ほど中国産の小米を使ってきました。が、モデルによってインストールできる機種と、(うまく) インストールできない機種がありました (ただのわたしの技量の問題かもしれませんがw)。

とにもかくにも、まずは Google Play Store をインストールするのが最優先事項。「小米+モデル名+Google Play Storeインストール」とググればその方法がヒットするので、その手順どおりにやればOK。うまくいけば20-30分ぐらいでインストール完了です。ただし、何度やってもうまくいかない機種もあるようなので、とにかくあまり期待せずにひとまずやってみてください。
あと、ローカルモデルの小米はデフォルトで日本語でのメニュー表示ができないので、日本語表示にしたい場合は「More Locale 2」アプリを追加で入れれば大丈夫です。ただ、日本語表示となるのは一部分なので、それほど恩恵はないかな、というのが正直なところ。
注意! Google がインストールできても、動かないアプリがある
無事に Google Play Store がインストールできたら、あとは好きなようにインストールしたいアプリを入れられます。が、Google Play Store へのアクセスは VPN が必須なので、VPNアプリも必ず入れておきましょうね。
わたしはかれこれ10年ほど小米のスマホを使い続けていますが、基本的に大きな問題に直面したことはありません。が、過去に一度だけ、特定のひとつのアプリだけが動作しないことがありました。以前にクライアントとの同行で向かった某国の某金融アプリが、何をやっても動作しませんでした。これは恐らく、Google Play Store を強引にインストールしたためではないか?と個人的に思っています。

実際、その後に Google がプリインストールされているタブレットで同じアプリを立ち上げたところ、全く問題なく正常に起動しました。なので、中国ローカル版の小米のスマホ側に問題があるんだろうなと思うんですよね。
とにかく、このように動作しないアプリがある(かもしれない)というリスクを理解しつつ、その苦しみを楽しみながらローカル版スマホを可愛いがってあげてください!
結局、Google がプリインストールされている「海外版」の購入が正解
上記のとおり、中国本土で購入するスマホで Google 系サービスを使おうとすると何かと苦労が耐えません。なので、その無駄な苦労を回避するために一番簡単な方法は、香港等で購入できる「海外版」の中華スマホを購入することです。
わたしが愛用している Androoid タブレットは中国ローカルブランドですが、香港で購入した海外モデルで、Google 系アプリがプリインストールされていて、設定がとにかく楽ちん。ただ、大陸版とくらべると1割ほどは割高になるので、それさえOKなのであれば、海外モデルのが断然オススメです。
わざわざ香港に行かなくても、淘宝 (タオバオ) で「小米+海外版」で検索すれば、香港版を取り扱っている深圳ベースの業者が簡単に見つかるので、それを利用して購入しましょう。ちなみにわたしが香港の店頭で買ったタブレットは、結局、淘宝で購入したほうが安かった、ということが後で判明しました(涙)

そんな万能の海外版モデルの中華スマホですが、一点だけ気をつけないといけないのが「アクティベーション」。つまり、一番最初に使い始める際に行うセッティングにヒトクセあるんです。わたしが妻用に購入した海外版小米に中国SIMを入れて起動し、アクティベーションをしようとしたところ、中国では VPN が必要な「Google のシステム」と「中国 SIM」の組み合わせが悪かったらしく、何をやってもアクティベートできない、という沼にハマりました。。。結局その時は、日本 SIMを入れてローミング利用することによってなんとかアクティベートすることができました。
そんなトラブルに合わないためには、香港で購入時にすぐアクティベートする。もしくは、日本に持ち帰ってアクティベートする、等の方法が考えられます。中国本土でアクティベートできずに困っていた際、上海の腕利きのスマホ修理業者にアクティベートをお願いするべく問い合わせてみましたが、彼らも「できない」とのことでした。要注意です。
中国では iPhone は eSIM 未対応なので注意を!
中国でiPhoneを購入したい、と思われる方も多々いると思いますが、2024年の今の時期になっても、中国ではまだeSIMが認められておらず、ゆえに、最新のiPhoneでも物理SIMしか受け付けてくれません。また、eSIM対応のiPhoneを中国に持ち込んだとしても、それに対応する中国ローカルのeSIMがないのでeSIMは使えないんです。

とまぁ、かつての日本を彷彿させるかのようなガラパゴスiPhone事情が、中国大陸には存在するので、iPhoneユーザーはその点に気をつけておいてください!
中国の携帯は3大キャリアだけ!サービスに大差はないから、お得な契約を!
日本の大手携帯契約会社と言えば、NTT docomo、au、ソフトバンクの三大キャリア (+楽天もか) ですが、中国も同様に三社がシノギを削っています (三国志みたいですね)。その中国三大キャリアとは、中国移動 (中国移动 China Mobile)、中国電信 (中国电信 China Telecom)、そして 中国聯通 (中国联通 China Unicom) の三社です。

中国では日本のような格安SIM (MVNO) は中国に存在せず、この三社の中からサービスを選ぶことになります。わたしは中国移動 → 中国联通、と遷移して来ましたが、各キャリアの違いはどこにあるのでしょう? 結論から言うと、三大キャリアの提供するサービスには大きな違いはありません。なので、家の近くにキャリアのショップがあるから、というような理由で選んでも大きな問題はないでしょう。

が、よりお得なプランにしたい場合は、自宅で導入しているインターネットサービスの会社と同じキャリアを選ぶと良いでしょう。ケータイのキャリアは自分の好きな会社を選べますが、自宅のネット業者は好きなように選べないケースがあるので、先にネット業者と契約→ケータイキャリアと契約すべきですね。
いや、自宅のインターネットの契約をしたら、SIMをタダでもらえたりするから、そんな時は特にSIM単体を別途契約する必要もないじゃん! ですね。。!
それでも、三大キャリアは各社どこがどう違うの?
三社どれも似たようなもん、と言われても、さすがにちょっと大雑把すぎるので、、三大キャリアの違い・特徴を以下で確認してみましょう。
中国移動 China Mobile
ユーザー数10億人を抱える、中国#1携帯キャリア。中国携帯市場全体の70%ほどを占めていると言われている巨大企業です。王者であるがゆえ、他の二社に比べるとプランはやや割高。ネットワーク規格は「TDD-LTE」を採用。理論的には他の二社よりも速度が劣ることになります。日本語サービス (番号:10086) もあるので、中国語ができない人でも安心です。

中国電信 China Telecom
国営の通信会社から生まれた会社で、日本の「NTT東日本」的な存在。営業基盤は上海〜南部沿岸部、西部。固定電話やISP (プロバイダ) 業務にも強いのが特徴です。規格は「FDD-LTE」を採用し、いわゆるプラチナバンドであるため、基地局から遠くても繋がる傾向にあるサービスを提供しています。

中国聯通 China Unicom
こちらも元は国営の通信会社。こちらも規格は「FDD-LTE」を採用。主に北京から大連など、中国北部〜東北部をメインの基盤にしています。なので、中国南部の郊外エリアは弱いと言われていて、地下や建物の中では信号が弱くなりがちです。

結局、細かいことを気にするならどのキャリアが良い?
ベースとする街がどこになるか、によって決めるのがひとつの考え方です。中国移動は全国をくまなくカバーしている一方、中国電信は中国南部、中国聯通は中国北部に強く、基地局数・密度に差が出てくるため、自分の住んでいる地域に強いキャリアを選ぶと安心です。

中国全土を駆け巡るビジネスパーソンだと、中国移動が無難でしょうね。わたしも最初は中国移動派でしたが、10年ほど前にiPhone+3Gで使用できるサービスが必要だったため、それを機に中国聯通に乗り換えました。それ以外に乗り換える理由もなかったので、二社のサービスの違いはとくに感じていません。
まとめ
日本からやって来た新ゲンサイヤーは日本からスマホを持ち込む方が大半だとは思いますが、そのうちすぐに中国本土で購入できるローカル機を持ちたいと思うようになります。ので、その時が中華スマホデビューのチャンス!
また、キャリア選びは何気に重要なので、きちんと下調べをしてから決断してください。なぜなら、中国においてケータイ番号は身分証明書並に大事で、むやみに番号を変更することは推奨しません。キャリアを変えると電話番号も変わってしまいますので。検討を祈ります!
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