諸葛村から南へ15km、游埠古镇の「早茶街」で名物朝食を満喫!

诸葛八卦村から南へ車で約20分の距離の場所にある「游埠古镇」は、朝から食べる飲茶の「早茶」がとても有名で、その名も『早茶街』という名のストリート沿いには早朝から朝食を提供する店がいっぱい♪

現地で早茶メニューの数々を楽しんだのはもちろんのこと、1300年の歴史を誇るという、趣ある街並みも非常に魅力的で、朝食後に街を散策してたくさん写真を撮ってきました。美食&旅行好きにはたまらない、心も腹も満たしてくれる游埠古镇 (遊埠古鎮) の魅力をここでご紹介します。

諸葛村から南へ、游埠古镇にある「早茶街」を目指す

游埠古镇は浙江省金华市兰溪市 (金華市蘭渓市) に位置し、すでに二回訪れたことのある諸葛村【訪問記 #1 | 訪問記 #2】からは南へ15km、金華ハムで有名な金華市訪問記】からは西へ40kmの距離にある古鎮です。

中国人にも特別有名な場所ではないようですが、旅行中に諸葛村近辺の見どころを小红书 REDで調べていたところ、少なからずの人がオススメしており、また、絵になる街並みがとても魅力的に見えたので、わざわざ車をチャーターして諸葛村から少し足を伸ばしてみた次第です。

早茶街の入り口の橋からの景色

「早茶街」のある旧市街へは車で直接乗り入れることができないので、游埠古镇の新市街に車を停めてから旧市街に徒歩で向かいます。途中、道の両側に熱気あふれる様々な商店が広がるストリートを100mほど歩くと小さな橋に到着、そこを渡れば古鎮の中へ入ることが可能。入場は無料です。

朝からディープな雰囲気、熱気たっぷりの「早茶街」で朝食

古鎮に入ったら、すぐさまメインの「早茶街」を目指します。というか、橋を渡って10mほどですぐ早茶街の入口なんですが。。(笑) その入口から500m強ほど朝食ストリート「早茶街」がずーっと続き、その細い道の両側ではどこもエネルギッシュに朝食が提供されており、それらを楽しむ地元民と観光客でごった返しています。

早いところは朝4時から営業が始まり、朝の10時頃まではこの熱気が続くということです。日中も営業している店は結構あるみたいですが、人が溢れる熱気を楽しむためにも、どんなに遅くとも朝9時までには訪れたいところ。

ボクは7時半に到着。まだまだ熱気が立ちこめていましたが、街を一通りぶらついた後の8時半頃には少し落ち着き始めているような感じでした。

こちらの名物は金华饼の一種、「兰溪鸡子馃」という、刻んだネギ (+卵) を薄皮で包み、油で軽く焼き揚げたような円形の食べ物。これはさくさくモチモチで香ばしく、ビールに合いそう!! (朝からはさすがに飲んでません。。)

兰溪鸡子馃

それと、ここの地名が入った「游埠酥饼」も特産で、その味わいは「又酥又脆香喷喷 (サクサクの歯ごたえと香りが素晴らしい)」らしく、街中の至るところで売られています。

他にここでは肉沉子、乌豇糕、糯米馃、豆腐汤圆、梅菜馃、馄饨面、生煎包、毛豆腐、油角酥、双喜糕、游埠发糕、水索粉、七彩小麦铃、葱棍糖、鸡蛋糕などの様々な小吃 (屋台等で食べる軽食) がこのストリート上の至るところで見られます。

ボクもいくつか食べ物を試してみましたが、味は (普通に) 美味しく、とにかく雰囲気が良いのでとっても満足。ディープ感満載で非常に特色あるストリートなので、動画撮影をしているKOL的な人もチラホラ見かけます。

竹細工も有名で、「老街」には老舗の店が軒を連ねる

游埠古镇のある浙江省は竹の産地として知られており、特に浙江省湖州市安吉県の「中国大竹海」はアン・リー監督の映画『グリーン・デスティニー 卧虎藏龙 Crouching Tiger, Hidden Dragon』の撮影地として使われたほど。ま、同じ浙江省内とはいえ、安吉県から游埠古镇は260kmもある距離なのですが・・・

とにかく、游埠古镇の近くでも竹がよくとれたこと、また、街が古くから水運の発達した重要な商業都市として発展し、モノの運搬に竹編み細工製品がとても重宝されたことを受け、竹製品づくりが広まりました。竹細工職人は「篾匠」と呼ばれ、その技術は今日まで受け継がれており、早茶街のすぐ裏にある「老街」には竹細工の店が複数、現在も軒を連ねているのです。

ちなみに、游埠古镇のある兰溪市は衢江水系の3つの川、「衢江」「兰江」「金华江」が交わる水運の重要な拠点で、それがゆえ、浙江省、江西省、福建省、安徽省のモノが集まる重要な商業地として発展を遂げました。各地域からやってきた商人たちは早朝4時からビジネス談義に花を咲かせ、彼らの需要に応えるかたちで「早茶」が提供され、やがて『早茶街』が形成されるまでに至ったそうです。

その他、游埠古镇の竹にまつわる情報はCCTV (央视频) の番組「微视兰溪《竹子变形记》」で紹介されていますので、興味がある方は一度覗いてみてください。

まとめ

諸葛村から金華市への道中で気軽に立ち寄った游埠古镇ですが、非常に風情のある場所で、期待以上の魅力を放つ街です。自然に程良くくたびれた街並みが「わざとらしくない」と言うか、嘘くさくなくてとてもリアルで、居心地が非常に良好です。そんな美しい街並みを背景に、古代の衣装を着てコスプレ撮影する人たちもチラホラ見かけられ、なんか心もほっこりします。

メインの早茶街で飲み食いをしているのは観光客か、地元の暇そうなおっさん連中。地元民御用達のお茶屋にはそういったおっさん達がたむろしており、まるでどこかのアラブ諸国にでもいるような錯覚を覚えます (笑)

というわけで、金華ハムのために金華市を訪れる人、諸葛亮孔明のために諸葛村を訪れる人も、時間があれば是非とも游埠古镇に立ち寄って早茶を楽しみ、(なんならコスプレもして) 古い街並みを写真に収め、竹の伝統工芸に触れてみてください! It’s worth a visit, for sure!!

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