ゲンサイヤー LV16|現地生活スタート「海外でも日本のテレビを観たい」

異国にいても、やっぱり日本のテレビ番組が観たい! そんな人が大半かと思いますが、それを実現する方法は無料から有料まで様々。では、海外で実際に日本のテレビを観るにはどうすれば良いのでしょうか?
中国なら、哔哩哔哩 Bilibili 等の動画サイトにて自力で観たい番組を探せるかも。他には、専用に設定された STB (セットトップボックス) を用いて視聴する方法もありますが、業者が提供する「有料」サービスが大半。
今から10年前の中国の駐在員宅では、日本のテレビが好き放題観られる「インターネットテレビ」がどこにいっても見受けられましたが、今はかなり減りました。さて、時は令和。以下の記事では2024年時点、海外にいても日本のテレビ番組が観られるサービスについてご紹介をいたします。
VPNさえあれば、無料で観られる「Tver」
海外で日本のテレビ番組 (地上波) を観たい場合の“一番の王道”は「Tver」でしょう。ただし、Tverでは視聴者がどの国からアクセスしているかの確認、いわゆる「IPアドレス制限」が行われているため、普通にTverにアクセスしても視聴はできません。

ですので、VPNをかまして(VPNの選び方はこちらの記事を参照)「日本からアクセスしているように偽装を行う」ことによって、Tverを視聴することが可能となります。この時、VPNサーバーの「国」設定を「日本」にする必要がありますが、その設定を自分で変更できないVPNサービスを利用する場合 (特に無料VPN)、IPアドレスが日本経由とならずTverを視聴することができません。ご注意ください!
特に中国ではこの手法を用いてTverを観る際、ネット回線があまり速くない&安定しないので、ネットが混み合う時間帯は快適に視聴できません。。ですので、その不便さはあらかじめ覚悟が必要です。ま、(ほぼ) タダで観られるんで、それだけでありがたいですけどね。
有料の動画配信サービス「Amazon Prime」「Netflix」等もVPN必須!
地上波じゃなく、有料の動画配信サービスを観たい!! という人、多いですよね? 上述のTver同様、Amazon Prime、Netflix、U-NEXT等の有料サービスも、どこもIPアドレス制限を行っているため、視聴にはVPNが必須です。アマプラは私も頻繁に使っていますが、Tverよりも回線が安定していて、それなりに快適に観ることが可能。U-NEXTを使ってた時も、なかなか快適でした。

ちなみに YouTube も視聴にはVPNが必須ですが、「どこの国のサーバーからアクセスしているか」は特に問題にならないので (表示される広告が影響を受けますが)、VPNに繋がりさえすれば普通に観られます。
VPNを使わず、ローカルの動画サイトで無料&快適視聴!
VPNをかましてネット視聴すると、回線が遅くて遅くて、、、イライライライラ。。となりがち。そんな時はVPNの使用を諦めて、ローカルの動画サイトにアクセスし、好みの動画を自力で探してみましょう。
中国ではかつて、動画サイトの「优酷 Youku」に日本の番組が山ほどアップされていましたが、著作権の観点から今ではその数は激減し、探し出すにしてもいわゆる違法サイト的なところでしか見かけません。

が、中国だと「哔哩哔哩 Bilibili」にはまだ結構な数の日本のテレビ番組がアップされており (合法 or 違法なコンテンツかは各自でご判断を)、もしかしたら自分が探している番組が見つかるかもしれません。番組名でそのまま検索してもヒットしなかったりするので、色々工夫しながらやれば良いことがあるかも!? (例:ダウンタウン → ダウソタウソ、で検索をかける等々)
インターネットテレビを提供する「有料」サービスを利用
法律的に白か黒かグレーなのかボク自身はよく知りませんが、事実として、有料で日本のテレビ番組配信を行っているサービスも存在します。体裁としては「海外在住者限定」とすることで違法じゃない感を演じているだけなのかもしれませんが (ボクは本当に実情を知りませんよ)、有名どころをいくつかここで紹介します。
海外で日本のテレビが観られるアプリ「KaitekiTV」、「JAPAN TV」
専用のアプリをインストールして契約を交わす (=お金を払う)と、日本の地上波・BS・CSから厳選した48チャンネル (!!) が視聴できるのが「Kaiteki TV」。サイト上で自ら「ネット速度が十分であれば、基本的に世界中どこでも視聴は可能」とうたっていて、ボクが知る限り、ここ数年はずっとサービスを提供し続けている老舗。

ボク自身も、コロナ禍で隔離されていた時、このサービスにお世話になりました。過去4週間の見逃し視聴機能もあって非常に便利ですが、中国だとネット回線が貧弱なので途切れ途切れになったりする場合も多々あり。が、感想としては「ぎりぎり許容範囲かな」というところ。
ここは1週間お試しで使うこともできるので、気になる人は一度試してみてください。旅行時でも出張時でも、海外にいる間はどこでも日本の番組が視聴可能なので、とっても便利ですよ。(有料だけど)
同様のサービスに「JAPAN TV」というのもあるらしいですが、こちらは中華圏では利用できないようで、アメリカでは使えるサービス。興味がある方は試してみてください。
専用機器の購入後は、ずっと視聴無料!?! 「UNBLOCK TECH UBOX」
日本のテレビ番組を観るためには、有料・無料を問わず、「STB (セットトップボックス)」を介して視聴する方法もあります。日本の番組の視聴が可能な、この手の (怪しい) サービスは多々見受けられますが、日本でも結構有名なサービスのひとつが「UNBLOCK TECH UBOX」。

YouTube等でも取り上げられたりしてますし、アンダーグラウンドでは知る人ぞ知る結構有名な存在なのかも。実際、ヨーロッパ在住の友人も絶賛御用達。その友人いわく、全然普通に使えてるみたいなので、試してみる価値はありかもしれませんね。
怪しさ満載の、無料のSTBサービスはオススメしません
上記 UNBLOCK TECH UBOX 以外にも同様のSTBはかなりの種類が出回っています。実際に知り合い紹介の業者に興味本位で質問してみたところ、「ライブストリーミング (録画再放送モードはなし) で海外チャンネル数1000以上」というサービスだと「STB代1650元、年間サブスク代699元」という条件でした。それなりにしますね。

他にも、本帰国する友人にタダで譲ってもらったSTBなんかは、中国ドラマや各国の映画が全て無料 (!!) という、怪しさ満載のサービス。試しに使ってみたところ、ドラマ視聴中に「違法サービスと検知されたので、視聴を続けることはできません」というエラーメッセージが出たりなんかして、ほとんどまともに見られなかったです (泣)
結局、タダほど高いものはない!! というか、ただの時間と労力の無駄遣いに終わるのは目に見えているので、こういった怪しいサービスの利用は絶対に控えましょう!
まとめ
ボクがまだ上海で駐在員時代だった頃、我が家にも「インターネットテレビ」があり、毎日のようにお世話になってました。費用は業者やタイミングによって年間1000〜3000元ぐらいで、2週間分のプレイバック機能もあり、とても重宝したものです。
が、国賓級のお偉方が上海に来られた際や、国内で重大な会議が開催されているような時などは突如番組の視聴ができなくなったり、業者自体が消えてなくなってしまう、なんてことはザラでしたね。
今はTverもあるし、Netflix等の動画配信サービスもあるんで、「インターネットテレビ」も活躍の場を失ってしまいました。とまぁ、そんなことはさておき、いつの時代でも日本の番組を海外で視聴する方法は色々とあるので、自分でも色々情報収集をして探し出してみてください。
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