泉州郊外の世界遺産『洛阳桥』、コスプレ村『潯埔村』、鞋都『晋江市』へ

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少し前にマルコポーロも絶賛したという世界遺産「泉州」についての壮大な記事 (ここ) をまとめましたが、泉州滞在時に行った郊外での出来事を書くのを失念していました。。(汗)

そんなわけで、今回は泉州市内中心から少し足を伸ばし、中国四大名橋として有名な「洛阳桥 (万安橋)」、コスプレ村「潯埔村 (xún bù cūn)」、そして靴の都 “鞋都” として有名な「晋江市」についてこちらでご紹介いたします!

中国四大名橋として有名で、世界遺産認定の「洛阳桥 (洛陽橋)」

以前に 別記事 でもご紹介したとおり、泉州にある遺跡群が2021年に世界遺産に登録されましたが、合計22件ある遺跡の中の1つが、この「洛阳桥 (洛陽橋)」です。

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河口にかかる中国最古の石橋で、古代の「四大名橋」の一つに数えられるこの橋は、泉州の中心から東へ10kmの場所に位置し、「洛陽江」の川にまたがって架けられた橋であることから、「洛阳桥 (洛陽橋)」と呼ばれています。

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そもそもは、唐時代以後に社会不安のため多くの河南の人たちが泉州に移住してきましたが、この辺りの風景が故郷「洛陽」に似ていることから、この場所に「洛陽」という名が付けられたようです。(が、「しかし、その前は人々の願いを込めて「万安橋」と呼ばれていたそう。。何がなんやらw)

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さて、この橋は海に面する河口にあるため波は激しく、暴風雨時には船が沈没することも多々ありました。なので、浮き橋を作ってもよく風波に押し流されてしまったのです。そこで北宋時代の1053年から1059年にかけて、泉州太守の蔡襄によって、約800mもある巨大な石橋「洛阳桥」が建設されるに至りました。

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写真を見てもおわかりのとおり、周りは特に何もないような場所に橋がかけられており、泉州の過去の栄光をこの場所で強く感じることはできません。が、橋自体は1202〜1206年に再建されたものが残されており、その質実剛健な様には驚かされますね。

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世界遺産に登録された凄い橋なのにも関わらず、まだそれほど観光地化はなされておらず、素朴な雰囲気を醸し出しているところも何か好感が持てます。この付近では牡蠣がたくさん取れるようで、取り立てホヤホヤの牡蠣を路上販売している人が多数います。勇気があれば是非チャレンジしてみてください! (ボクは大の牡蠣好きなんですが、さすがに貝類は衛生状態が気になるので遠慮させていただきました)

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ちなみにこの場所はアクセスが良いとは決して言えないので、タクシーに乗ってここにやってきて、その後に後述する「潯埔村」にも寄って市内に帰ってくるルートがベストでしょう。

頭に花飾りを付け、民族衣装コスプレが楽しめる「潯埔村」

潯埔村 (xún bù cūn) は泉州市区から南東へ約10キロメートルの場所にあり、晋江河の河口に位置しています。古代、「海のシルクロード」の起点となり、今でも牡蠣などの魚介類が豊富に水揚げされる港町です。

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潯埔村ではこの「牡蠣の殻」を利用して家が造られており、実際、壁や屋根に大量の牡蠣が使われているのを村中どこに行っても目にしました。この建築様式は「蚝壳厝」や「蚵壳厝」と呼ばれており、水分・湿気を溜め込まず、冬は温暖で夏は涼しんだそう。

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また、海風を受けて腐食しやすいレンガとは違って腐食への耐久性が強く、防音効果にも優れているなど、メリットが盛りだくさんなんですね。実際暮らしてみた時に、牡蠣の匂いがどれほど漂うもなのかは知りませんが・・・

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さて、ここ潯埔村の女性は「蟳埔女」と呼ばれ、派手&華やかな衣装や髪飾りで有名です。2008年には政府によって「非物質文化遺産 (非物质文化遗产)」に登録されるほど、そのユニークな文化が認められています。

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今でも現地の女性はそれらを身に着けて生活を行っていますが、最近は観光客向けに衣装を貸し出しメイクをしてくれる店が軒を連ね、今や「コスプレの聖地」と化しています。村の中は景色も浮世離れした独特な佇まいなので、SNS映えする写真撮影にはまさにピッタリな場所ですね。

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安踏 (ANTA) が本社を構え、“鞋都” として有名な「晋江市」

泉州に行ったからには、そのすぐお隣にある「靴の都」晋江市への訪問は必須でしょう。この晋江市は世界的な靴の産地で、同じ福建省の莆田市と並んで「中国三大製靴業」の都市として知られ、市内には1万以上の靴メーカーが存在。

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人気 YouTuber ヤンチャンさんの著書『中国大陸大全』でも、中国の超有名スポーツブランドであるアンタ(Anta / 安踏) を始め、“中国人なら誰でも行っているようなシューズブランドの本社はほとんど晋江市にあります” と紹介されています。 

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晋江の靴産業の始まりは、ナイキが1980年代はじめに工場を設立したことがキッカケです。ですが、著書『鄧小平秘録 (伊藤正)』によると、1983年に “生産ラインの矢陥などによる不良品への苦情が相次ぎ、返品の山になった。ナイキは不良品破棄の指示を出したが、工場側はそれに従わず格安で国内市場に流した。ナイキは工場を閉鎖、撤退する” ことに。

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しかしその後、“仕事を失った工場の従業員らは (中略) ナイキ工場で身につけたノウハウを生かし、ナイキのコピー製品などをつくって格安で売り、徐々に工場と市場を広げていった” ことで晋江の今の形になっていったのです。

今回、大きな期待を胸に「靴の都」晋江を訪れてみましたが、メインのビルの中に入ってみても客はほとんどおらず、、どこぞやのパチモンシューズがまだ散見されたりもしましたがw、なかなか個性的なシューズも色々あって、もの好きの人にとっては中々エンターテイメント性の感じられる場所であることは間違いありません。

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ボクが大学生ぐらいならネタで購入してみたと思いますが、残念ながら食指を動かしてくれるような製品には出会えず、今回は購入を見送りました。ちなみに、晋江市製造のシューズの特徴としては、1) 品質が高く、2) 低価格で、3) 多様なデザインを取り揃えている、ところなんだそう。ま、はい。。

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まとめ

以上が、泉州の中心から少し足を伸ばして訪問できる「洛陽橋」と「潯埔村」、そして「晋江市」ついてのご紹介でした。特筆すべき内容が特にないので写真中心の記事となりましたが、実際に行ってみると「ふーん」という感じの、なんというか良くも悪くも特に刺激のない穏やかな場所です。

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潯埔村から徒歩20分のショッピングモール

そんな風に感じるのも、泉州市内で目にするものに濃いものが多いからなのかもしれませんが、今回の橋も村も訪問するに値する場所には間違いないので、時間があれば是非とも行ってみてください!

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