麗江古城を出て「束河古鎮」「黒龍潭公園」を観光し、雲南料理に舌鼓を打つ!

世界遺産の麗江古城 (丽江古城) を満喫したら、すぐ近辺にある著名な観光スポットを訪れないわけにはいきません。なかでも、まだまだ観光客ズレせずに古き良き雰囲気を保っている「束河古鎮」世界遺産である玉龍雪山を拝むことができる「黒龍潭公園」は必見のスポットです。

それらの旅行レポに加え、世界で唯一の生きた象形文字と言われる「トンパ文字」、米線やキノコ料理で有名な「雲南料理」についても、こちらの記事でご紹介したいと思います。

麗江古城からほど近く、ナシ族最古の居住地と言われる「束河古鎮」を訪問

麗江古城の北西約4kmに位置し、ナシ族最初の居住地である「束河古鎮 (束河古镇)」はかつて茶馬古道 (別名:南のシルクロード) の要所として栄えた街で、ナシ語で「高い峰のふもとにある村」という意味なんだそう。

面積約5㎢の街の中にナシ族を中心に約1,000世帯、3,000人ほどが暮らしており、街中では至る所で馬車が行き交っています。全体的にすれた感じもなく、良い意味で観光地化されていない「麗江のミニ版」といった感じの比較的静かな場所です。

麗江古城から自転車で簡単に行ける距離だろうと思い、ボクはレンタル自転車「哈啰出行」を利用して向かいました。道中は平坦な道がずっと続きますが、予想よりも遠く、、また、5月上旬とは言え気温30度近い炎天下の中をひたすら走り続けたのでヘトヘトになりました。。

自転車で束河古鎮の入口の目の前まで行っても良いのですが、地図上に示されているとおり东阳路を超えると「利用サービスエリア外」となって罰金を科されてしまうので、渋々自転車をそこで停車し入口まで300mほど歩いていきました。

ボクが辿り着いた場所、そこは束河古鎮の裏口で観光客はほぼゼロ。立派な店が数多く建ち並んでいますが、連休中とは到底思えないほど人が少なく、まるでゴーストタウン状態。。

旅行時に必須の「非日常感」が変な意味で存分に味わえるので (笑)、実際、こちらの裏口周辺を探索されることをオススメします。その寂しい街並みを200mほど歩いていくと、街の中心部に到着。さすがに人が溢れていて、一安心w。

閉塞感の強い麗江古城とは違ってここ束河古鎮は開放感に溢れ、実際に心地よい風が吹き抜けていく環境はとっっても気持ち良いものです。街の中心部にいても人が少ないのでリラックスして観光を楽しむことができ、心から癒やされます。

が、特にこれといった見どころもないようなので、、ブラブラしてひととおり撮影を終え、正面の出口の方へ向かいました。実際、正面に着いてみると観光バスが数多く停まる巨大な駐車場があったり、裏口とはまるで違う別世界なので、なんか笑えてきます。。。w

世界遺産の玉龍雪山が見える「黒龍潭公園」には正面入口からしか入れない・・・(泣)

麗江古城から北1kmの所にある「黒龍潭公園 (黑龙潭公园)」は別名「玉泉公園 (玉泉公园)」「龍王廟 (龙王庙)」とも呼ばれ、清の時代の乾隆二年 (1737年) に建立された公園です。黒龍潭 (黑龙潭) と呼ばれる池が有名で、そこから眺める世界遺産「玉龍雪山 (玉龙雪山)」の絶景を見るために、是非とも訪問すべき!だと知り合いに言われていました。

玉龍雪山を背景に望む、黒龍潭

そこで、東巴文化博物馆 (东巴文化博物馆) のすぐ横にある正面入口から、中へ入ろうとしました。しかしですね、コロナ渦ということもあり、マスクなしでの入場が認められていません。ならば、と周りの店でマスクを購入しようにも、買える店が全くどこにも見当たりません・・・ ということで、一度宿に戻って、その宿からほど近い黒龍潭公園の裏口から中に入ることにしました。

古城の北門から出て、地図アプリの指示に従って坂道&階段を上り続けること30分、やっと裏口付近に到着! すると、近くにいた若いカップルから「どうやって公園の中に入るか知っていますか?」と聞かれる。。もしや・・・・・ をう、結局、イヤな予感は的中し、裏口から中には入ることができませんでした (!!!)

結局、公園に行くことは諦めて下山。ま、帰路途中、広大なサッカー場と古城とが一体化したステキな景色にも出会えたし、それだけでも良しとしましょう (涙)

世界記録遺産に認定された、世界で唯一の生きた象形文字「トンパ文字」

トンパ文字は古代ナシ族の象形文字で、約1400の単字で表される世界で唯一の「生きた象形文字」とされており、その希少性から2003年には「世界記録遺産」に指定されました。

ナシ族の会話はナシ語を使って行われますが、実はナシ語には文字はありません。トンパ文字は、トンパ教というナシ族の原始宗教の経典の中に使われていた文字で、シャーマンのトンパによって描かれました。つまり、ナシ族であれば誰でも読み書きができたというわけではないのです。

トンパ文字の「女」という文字は「大きい」という意味を持ち合わせ、それに対して「男「は「小さい」という意味を持ち合わせているそう。これは、ナシ族が女性の権力が強力で、母系社会であったことに由来しているのだということです。

ちなみに、西武百貨店の「おいしい生活」シリーズの広告や、民主党のロゴマークを手がけた有名なアートディレクター、浅葉克己氏はトンパ文字に一時期傾倒し、トンパ文字を使った作品を数多く残しておられます。十数年前一時期、日本でも若者の間で流行したようですが、、ボクはその時のことを全く覚えていません。。

そんなトンパ文字ですが、麗江古城を歩いているとそこかしこにトンパ文字の装飾を目にすることができます。ほとんどが観光客向けに、風情を出すために掲げられているものなんでしょうけども、可愛らしい象形を目にすると、思わず写真を撮らずにはいられません。文化的な遺産であることはもちろんのこと、こうやって麗江観光の目玉の一部になっているので、色んな側面で非常に意味のある文字なんですよね。

米線やキノコ料理で有名な「雲南料理」を堪能する!

今回、大理 → 麗江と旅をしていて、一番の楽しみだったのはやはり食事。雲南料理 (云南菜) は別名「滇菜 Diān cài」とも呼ばれ、四川料理系の漢族の料理、それと、ペー族/タイ族/イ族/ナシ族らの少数民族の料理からなります。四川料理のように唐辛子を多用するものもあれば、あっさりとした味付けのものも多く、日本人の口に合うメニューもたくさん。

さて、実際にボクが自ら足を運んだ、APP大众点评の麗江古城内人気#1のレストラン滇厨餐厅をここで簡単にご紹介します。人気店ということもあって、夕食のピーク時間前に行くとすでに長蛇の列。。結局、翌日の午前11時前に再訪したところ、並ばずにすぐに中へ。自家製の果実酒とともに、高菜炒飯とトマト&肉の煮込みをオーダー。

普通に美味しかったですけど、さすがナンバーワン!と舌鼓を打つレベルではありませんでした (涙)ま、店は良い感じにくたびれているけども小綺麗で、旅情をかきたててくれる雰囲気は◎

麗江古城内だと「阿婆腊排骨」も人気店。古城近辺に複数の店舗がありますが、ピーク時前後でもかなりの行列ができていて中に入れなかったですし、地元民にもオススメとして上げてもらったので、味はとても宜しいのではないでしょうか。ここは是非とも行ってみたかったですねぇ。

麗江古城内の「阿婆腊排骨」店頭の様子

結局、今回の旅行で食べたもので一番美味しかったのは、麗江の宿のすぐ横にあった、こじんまりとした家族経営の麺屋 (下写真の左上)。派手さは皆無ですが、素朴だけども深い味わいを今も忘れることができません。

ちなみに、麗江空港内の一番奥にある面屋の米线は史上最悪のマズさです。空港で何をすることもないから、と言って、高い金を払ってここで米线を食することはオススメいたしません!

まとめ

麗江は日本テレビの人気番組「世界の果てまでイッテQ」でイモトが現地を訪れています (2018年3月11日放送)。その際に「絶対に見るべき3つの絶景」として、第3位に「麗江古城」が、第2位には「玉龍雪山」が、そして、第1位には玉龍雪山の雪解け水が流れ込む美しいエメラルドグリーンの湖「藍月谷 (蓝月谷)」が選ばれています。

藍月谷 (蓝月谷) photo by KaNhai Lei

ボクは麗江でも音楽バーに行ったり、屋上のバルコニーから古城を見渡せるキレイなスパでマッサージを受けたり、他にも色々堪能しましたが、結局は古城内の美しい風景を満喫するのが一番の贅沢なので、できるだけ連休を避けて是非とも麗江古城内でユックリしてみてください!

XXX

シェアする