中国のハワイ、いや、グアム!? 常夏、海南島の田舎街「琼海」へ

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琼海 海南岛

中国のハワイと言えば、三亚 (三亜 Sanya)、海南島! しかしですよ、そんなハイソでありきたりなリゾートはつまらないでしょ? ということで、(貧乏な) ボクは、異国情緒溢れる場所で長期休みをリーズナブルに過ごすべく、同じく海南島に位置する「琼海 (瓊海 Qióng hǎi)」に行って来ました。

琼海へは上海からも直行便があるほど発展 (?) していますが、都会と言うにはほど遠く、、人口54万人の小さな街です。毎年4月に開かれる「ボアオ・アジア・フォーラム (博鳌亚洲论坛)」が有名ですが、他には特筆すべきものもなく、ま、海辺でただノンビリするにはうってつけ、というポジショニングの場所です。

というわけで、ここに書くことも特にないんですが (涙)、そんなマイナーな地「琼海」を探訪した時の様子をこちらでご紹介します。

さて、琼海ってどんなところ?

海南省琼海市 (瓊海市) は海南島の北東エリアに位置し、省都である海口市から約1時間の距離にあります。中国の新幹線「高铁」に乗ると、海口から最速で30分強。最南部の三亚からでも高铁で1時間の距離で、上海からも簡単に行けますし、アクセスは [無駄に] 抜群!!

いかにも「南国」な、琼海国際空港

現地では中国共産党初の女性部隊である「紅色娘子軍」の発祥地として有名で、ビーチの他にも天然温泉があったり、また、先述のとおり、「ボアオ・アジア・フォーラム」の永久開催地としても広く知られています。

ちなみに琼海の市街地は海沿いから車で30分ほど海南島の中に入ったところにあるのですが、ボクは琼海の中心エリアには目もくれず、ただひたすら海沿いのエリアでボーっとしていた次第です。

ダボス会議のアジア版、「ボアオ・アジア・フォーラム」

琼海の博鳌 (ボアオ) では、毎年4月にアジアの経済会議 ボアオ・アジア・フォーラム が行われており、その永久開催地に選ばれています。この会議はスイスで定期開催される「ダボス会議」に見倣って2001年に設立され、アジア25カ国+オーストラリアが参加し、世界各国のトップクラスの政治家、財界人、知識人らが広く集まるという、非常に非常に重要な会議です。

2011年の会議での様子 (出典:www.kremlin.ru)

その会議では経済、金融、国際問題、社会問題、環境問題などに関して討議がなされ、各国首脳同士のトップ会談もしばしば行われます。過去には「中国のWTOへの加入問題」「アジア金融危機問題」などが議題に取り上げられました。

このフォーラムは、周りを川・海で囲まれた「东屿岛 (東嶼島)」にて開かれ、ここら一帯は「博鳌东屿岛旅游度假区 (ボアオ東嶼島リゾートエリア)」と呼ばれています。ここには高級ホテルはもちろんのこと、免税店や温泉リゾートまであります。ボクもフラッと温泉にでも入ろうと思い、島の東側からタクシーで橋を通って島に渡ろうとしましたが、会議の期間でもないのにセキュリティが超厳重で、「宿泊者以外は島の西側の正面口からしか入れません!」と言われて追い返されました。。

出典:APP「十六番」

その後、正面から入場しようとするも、中に入るために入場料が必要だったり、タクシーは直接中へ乗り入れができなかったりで、かなり面倒くさいことがわかり、最終的には諦めました。

ふらっと温泉に行きたいだけだったのに、ここまで苦労するとは… (涙) ちなみに後でわかったことなのですが、免税店へ行く人はリゾートエリアへの入場料が免除されるようなので、东屿岛を満喫したい人はその手を使って中に入ってください (!)

海沿いで食事を満喫するなら、文句なしで「海的故事」へ

アジア・フォーラムの东屿岛から北へ車で5分走れば、ビーチ沿いに数多くの店が連なるオシャレエリアに出ます。特にその中心部は「海的故事 (海のストーリー)」と呼ばれており、SNS映えする様々なオブジェクトが備え付けられていて、一大フォトスポットと化しています。

もちろん、新鮮なシーフードが食べられるレストランがあり (ますが、割高)、垢抜けたカフェバーもあり、海の目の前でまったりするにはうってつけ。(肝心の海は、リゾート感がほとんど感じられませんが、、、琼海においてはそんなに色々求めちゃダメです)

真昼はとにかく暑いので人が少なめですが、涼しくなる夕焼け時は人が結構集まってきて結構な活気を呈します。とはいえ、ここは田舎の琼海、人が溢れるほど混み合うこともないので、本当にリラックスできて良いですよ♫

「潭门漁港」で超割安にシーフードを堪能!

琼海はほどほどの田舎なので、海的故事や高級ホテル以外はどこで食事をしても安いですけども、シーフード好きは「潭门漁港 (潭門漁港)」を目指しましょう。海的故事から北へ車で15分ほどの距離にあり、のどかな漁港周辺にはリーズナブルなレストランが軒を連ねています。

昼間は誰も働いてなさそうなw、超ノドカな漁港

中でも宿の人にオススメしてもらった「雄记海鲜园 (雄記海鮮園)」は超格安で、4人で食べきれないほど注文してもお酒込みで200元ほど。決して小綺麗な場所ではありませんが、普通に清潔ですし、地元民でも賑わっており味も◎。

雄记海鲜园の様子 小汚く見えますが、衛生的には大丈夫レベルです!

他にも、支店がいくつもあるチェーン店「海南人家」なんかも観光客で賑わっていて、普通に美味しかったです。あと、海鮮とは違いますが、海南スタイルの飲茶を提供する「恒旺茶楼」もオススメ。超ノンビリ経営で商売っ気がまるでありませんがw、出来立ての菠萝包 (パイナップルパン) は格別! (が、他メニューは特筆すべきものはないす)

琼海で最も美しい村 (と誰かが言ってた)「沙美村」

琼海にいても泳ぐ、食べる、寝る、以外に特にやることがないのでw、少し足を伸ばして「琼海で最も美しい村」と言われているという「沙美村」に行ってみました。

出典:APP「十六番」

中国の“使える”旅行ガイドアプリ「十六番」に投稿された記事を見ると、SNS映えする町並みがあるということなので、早速タクシーで向かいました。が、付近に着いて20分歩いてもそんなエリアに到着せず。。。結局、途中で見つけた小綺麗な宿「潮山九居」で少し休ませてもらって (超キレイな民宿で、超親切なオーナーでした。本当にありがとうございます!!)、その後再度20分歩き続け、なんとか「“いかにも” 観光用の開発エリア」に到着。

しかしながら、そのエリアも結構広くて、もうエネルギー切れとなったボクたちはもう諦めてタクシーを呼び、ホテルへ戻ることに。。。というのも、潮山九居の人が「映画のセットのような街が新しく造られたけど、誰も中にいないし、どの店も営業していない」言ってたので、「もう別に行かなくてもいいか」となったわけです。

お金かけて開発したはいいものの、場所柄、周りに特に何もないところですし、観光客を呼び寄せるには難しいんじゃないかな、と思った次第。ま、上辺だけキレイな場所で撮影できれば良い人には、ま、それなりに満足だとは思いますが。

まとめ

というわけで、琼海の旅行記をここに記してみたはいいものの、いま、こうやって見返してみても、ホントに何もしなかったんだな、、ということがよくわかります。ほとんどの時間をホテルで過ごしてました。

それでも、一年中温暖な気候なので海沿いでいつでもノンビリできて、安くて美味しい海鮮が食べられて、それでいて人混みも避けられる。メッチャ良いとこじゃないすか! 特に、三亚みたいなメジャー観光地に飽きてしまった人にとって、琼海はなかなかのオススメです。また、海外リゾートとは違って支付宝 (Alipay) が使えて超便利だということは超実感したし、琼海、良いです。(離島だと他には、东山岛 [東山島] もオススメ!)

琼海から南へ行くと、琼海よりも少し大きなリゾート「万宁」があるので、今度はそこをトライしてみたいと思っています! その次回、は1年後かな!?!

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