コロナウイルス:渡航者検査を厳格化する中国、めげない世界の人々

protect covid

中国国内の新規患者増加がゼロになった中国とは対照的に、海外では猛烈な勢いで感染が広がっている新型コロナウイルス。その状況を受け、中国では海外から入国する渡航者に対する扱いが厳格化され、気軽に移動できる状況ではなくなりました。

今回はその入国時の詳細をお伝えするとともに、そんな状況下でもめげずに生活を楽しむ人たちについてご紹介します。

PCR検査必須:海外からの渡航者に対し、より厳格な隔離へ

先週までは中国が定めた国・地域から入国した場合、入国後に指定されたホテルや自宅での2週間隔離だけで良かったものが、3月17日を境にしてPCR検査を受けることが必須となりました。ただ、このPCR検査、精度がそれほど高くないばかりでなく、結果が出るまでに数時間~1日かかるものなので、「検査結果が出るまでの待機時間を覚悟しなくてはならない」という負荷が新たに加わりました。

covid test corona コロナ ウイルス PCR 検査

いったいどういった段取りで検査が行われているのでしょうか? 知り合いやツイッターを通じて入手した情報をもとに、以下にその流れ (※上海浦東空港における対応) を簡単にまとめてみました。

1) 検疫の準備
航空会社や到着する空港/ターミナルによって対応が若干異なるようですが、共通しているのは、①スマホにアプリをインストールして必要事項を記入、②紙の書類にも同様に記入、の2点。検疫の準備として、まず必要となります。

2) 検疫官との面談
上記アプリ&書類を見せながら、体調に関する質問や直近の滞在先などについて質問を受けます。ここに至るまで、数時間かかることが通常とのこと。長丁場を覚悟する必要があります。

3) 入国審査、荷物ピックアップ
検疫官との面談が無事に済んだら、サーモ検温器を通り抜け、やっと入国審査を受けることができます。その後は普通に荷物をピックアップ。預けた荷物はきちんと消毒されています。

4) 入国後、各区が準備したバスへ
空港からは指定されたバスでしか移動が許されません。滞在先の「区」ごとに移動が分けられているので、該当するブースへ移動し、そこからバスに乗り込みます。

5) 区政府が用意した場所でPCR検査
空港から、各区政府が用意した場所にてPCR検査が行われます。綿棒で喉と鼻の奥の粘膜からサンプルを摂取するだけなので、特に痛みもなくすぐに終わりますが、結果が出るまで待機する必要あり。

6) PCR検査結果待ち(数時間~1日)
検査結果待ちの場所は区によって異なります。ホテルの部屋であったり、ただの部屋に椅子が用意されているのみ、であったり。ただ、ホテルの部屋でも布団がないので、寝袋等の防寒具を準備しておくとベター。また、飲食物はごく限られたものしか用意されず、デリバリーも頼めないので、あらかじめ何か用意しておくと良いとのこと。

7) 検査結果がシロなら、二週間隔離の場所へ移動
無事にシロだという結果が出たら、それではじめて、二週間隔離の場所へ移動することができます。が、区政府が準備したバスでの移動が必須。

8) 二週間隔離開始
自宅がある人は自宅で、それがない人は指定されたホテル (滞在費は実費) にて、二週間の隔離。ホテル型のサービスアパート、部屋を誰かとシェアしているうような場所は「適切な場所ではない」と判断されるので、注意が必要。

9) 二週間隔離は外出厳禁
自宅隔離の人でも、玄関から外に出ることは出来ません。玄関のドアにセンサーが取り付けられ、ドアが開いたらすぐにそれを感知するシステム。絶えず監視されています。

上記の流れについてもっと詳しく知りたい方は、下記にて体験談が細かくまとめられていますので、確認してみてください:


その他に、上海人留学生が海外から帰国した際の体験をまとめた「60秒動画」がこちらでご確認いただけます:

北京行きフライトは行き先不明に!? 周辺都市にてPCR検査を

中国政府のお膝元、北京では上海とは異なる対策が行われています。北京の日本大使館が発表したとおり、3月19日以降、北京行きの国際便は “北京到着前に一度、天津等の周辺空港のいずれかに着陸し、検疫を実施” することになりました。実際、ここの発表を見ると、3/20のモスクワ-北京便、3/22のパリ-北京便は天津に到着し、3/22の東京-北京便 CA926便はなんと(!)フフホトに到着することが決まっています。北京~フフホト間は距離にして485km、これは直線距離で東京~神戸間の428kmよりも遠い場所なんですよ。。

北京 フフホト

日本人がこんな場所でPCR検査にひっかかって病院に隔離されたら、生きた心地もしないでしょう (涙) これから北京行きの航空券を買う人は、ミステリーツアーに参加するポジティブな気持ちで準備を行ってください・・・!

外出禁止令にもめげず、生活を楽しむ世界の人々

2月は武漢で、今はイタリアやニューヨーク、カリフォルニアでも外出禁止令が出ていますが、そんな状況下でもめげずに、日々の生活を楽しんだり、毎日のルーティンを崩さないように生活をしている人がいっぱいいます。

そんなユーモアタップリな生活を送る人たちをいくつかご紹介しますね。

器具がなくても平気! 自宅で簡単ルームランナー

外でジョギングがしたいけど外出できないし、家の中にルームランナーもないし・・・ という人は、これを試してみましょう。簡単だし、お金も(ほぼ)かかりません!

犬のストレス解消に! ドローンでお散歩

外に出たいのはワンコだって一緒。人が外出すると罰則されるとしても、犬+αなら大丈夫でしょ!? ということで、それがOKな人はドローンで散歩がベストですね!!?

犬のストレス解消に! ドローンでお散歩

専門家が「在宅勤務中でも、日々のルーチンを変えないことが大事」と言っているので、自宅にてバーチャル通勤を行う人々。さすが、世界の最先端、ニューヨーカーとロンドナーの考え方は違いますねw



以上、3月22日時点での、コロナウイルスの最新情報をお伝えしました。もうすぐ4月で、外もどんどん暖かくなってきていますが、春の訪れとともにコロナウイルスの終焉は少しずつ見えてくるのでしょうか?? とにかく、いち早く落ち着くことを期待しています。

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