花が咲き乱れ、千年の歴史の世界遺産「麗江古城」はとにかく美しい!

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1997年に世界遺産に登録された「麗江古城 (丽江古城)」。それを契機に、約1000年の歴史を誇るこの街は「2020年度精品目的地大奖」など数々の旅行関連の賞に輝き、2021年上半期だけで18億人(!)もの旅行者が麗江市を訪れるほど [参考]、とにかく絶大な人気を誇る観光地です

実際に連休中に訪れると街中は観光客だらけ。。風情もへったくれもありませんが、それでもそれなりに旅を楽しんで来たので、その様子をこちらでご紹介します。

大理から、宿で手配してもらった相乗り車で「麗江」へ

ボクは大理を丸二日満喫した後、世界遺産のある麗江 (丽江) へ車で向かいました。大理の宿泊先「那一年」で手配してもらった相乗りの車 (8人乗り) で、二時間強の道のり。相乗り中のメンバーが口喧嘩をし始めるなど、中国あるある満載の旅路でしたが、車は新しいし高速道路はキレイに整備されてるし、道中は快適そのものでした。

麗江古城のすぐ外側から見渡す旧市街の様子

大理〜麗江間は電車でもバスでもアクセスが可能ですが、バス乗り場までの道のりが大変だったり、結構な待ち時間があったりと、面倒なことが多々ありますが、大理の宿→麗江の宿へ直行できる送迎車サービスは大助かりでした。しかも、一人当たりたった100元 (約1,700円) なのでメッチャおすすめです。

ちなみに、ドライバーは麗江市内の地理があまりわかっていないようで、目的地の麗江古城北門を通り過ぎて500mぐらいのところで降ろされてしまいました。。。彼いわく、連休中ということもあって道路は渋滞が激しく、簡単にUターンすることもできないから、とのこと。こんな経験も、中国あるある!(泣)

美しすぎる世界遺産「麗江古城」、でも、連休中は人・人・人!

麗江市 (丽江市) は標高2400mの雲南省西北部に位置し、その旧市街で本来「大研鎮」と称される「麗江古城 (丽江古城)」は宋代末期の1126年、少数民族ナシ族によって建設されました。

現在、総面積7.3㎢を誇る麗江古城は、かつてナシ族の王都として栄え、現在もナシ族の人々が多くの居住しています。他にはリス族、プミ族、ペー族、イ族等が暮らしており、漢民族よりも少数民族人口が多い地域となっています。古城内で彼らが生活する建造物のほとんどが1〜3階建てで低層の木造瓦葺きで、4000戸以上もの住居が密集しており、それがユニークな景色をつくり出している要因の一つです。

麗江古城には近くの玉龍雪山からの豊富な水が、街中に網の目のように張り巡らされている水路を通じてもたらされ、それが石畳の道が敷き詰められた美しい景観と相まって、非常に趣のあるロマンティックな雰囲気をつくり出しています。

本当に、麗江古城のどこを歩いていても荘厳で美しい景色が永遠と続くので、まるでタイムスリップした夢の中にいるかのような気分になります。ボクが訪問した5月上旬は花の見頃のシーズンということもあって、パティオに花が咲き乱れるスペインのコルドバのように、とにかく美しい街です。

大型連休中、四方街付近の人混みの様子

そんな麗江古城ですが、街に到着した日の夕方に外出してみると、どこもかしこも人だらけ・・・ 街の中心である四方街の周りはどこも悲劇的に人が多く、食事をするにも時間帯をずらさないと厳しいぐらい。四方街周辺のバーも軒並み大混雑しているので、できるだけ連休中を避けるのがベター!なのは言うまでもありません。

四方街周辺の音楽バー (というより、クラブ・・・)

街並みは見てのとおり、昼も夜も美しいのですが、物欲のないボクには敢えて入りたいと思うような店もほとんどなく、食べて飲んで写真を撮って、をひたすら繰り返していました。。

ちなみに、以前は古城に入城するのに「古城維持費」として数十元徴収されていたようですが、ボクが訪問した2021年5月の時点では何も徴収されることはありませんでした。

麗江古城の写真スポットはここ! キレイに撮るなら早朝を狙え!

街中はだいたいどこを歩いていてもそれなりに絵になるんですが、それでも誰もが写真撮影したくなるような“バエる”スポット「网红打卡地」をいくつかここでご紹介したいと思います。

インスタ映え#1レストラン「樱花餐厅 (桜花餐庁)」

四方街から南東へ歩いて5分の距離にある、ザ・网红レストラン樱花餐厅。とにかく敷地内にはド派手&巨大なオブジェクトが所狭しとちりばめられており、店内で撮ってもらってなんぼ、という店の姿勢が如実に現れたスポット。ボクはこんな場所も一人で乗り込み、カリフラワーの炒め物、松茸の煮込みをオーダー。各種果実酒をたくさん飲んで必至に孤独を紛らわせました (笑)。味は推して知るべし、马马虎虎 (まぁまぁ) レベルですよ、そりゃ。

街を見渡せるルーフトップバー「向洋的HOUSE」

せっかくの美しい街並みを、少し高い場所から見渡しながら飲みたい!という人にはうってつけの、ルーフトップバー向洋的HOUSE。ボクが行った時はすでに陽が完全に落ちた夜の時間帯だったので、想像していたような美しい写真が撮れなかったのですが、、ロケーション的には最高なので、日没前後の時間帯を狙うとベストでしょう。写真はこの店オリジナルのカクテル。味はヘンハオ (とても良い)!

美しい提灯のストリート「灯笼街 (灯籠街)」

数多くの人でごった返すメインストリートのうちのひとつ、「五一街」から見届けられるのが、カラフルな提灯がたくさん掲げられている「灯笼街 (灯籠街)」。宿に近かったので何度も前を通りかかりましたが、撮影をするには朝が断然オススメ。朝の9時ぐらいでも人はほとんどいないので、思う存分撮影に集中できます。

傘が空中に舞うストリート「纸伞街 (紙傘街)」

四方街と樱花餐厅の中間に位置する「纸伞街 (紙傘街)」には、数多くの傘が空中に掲げられていて、とても風情のある景色が作り上げられています。ここは中心街に近いにも関わらず、人はそれほどいなかったので、そんなに人気がないのかな!? 合計200mほど通りが続くので、好きな場所・時間帯で思いのままに撮影してみてください。

他にもフォトスポットはたくさんありますが、上述のとおり、人がいない時間帯がベストなので、撮影に凝りたい方は頑張って早朝に出かけてくださいませ。夜の喧噪が嘘のように人がいませんから!

宿は「麗江古城内」が断然オススメ ただし、スーツケースは要注意!

今回、ボクが宿泊したのは丽江缘圆精品观景客栈。北門から歩いて10分ほどの距離で、外からのアクセスは悪くありません。ただ、思っていたよりも古くくたびれており、、第一印象は「残念」という感じ。Wi-Fiが途切れ途切れになるのと、中庭からの騒音が丸聞こえな点はいただけない。週末に朝3時過ぎまで中庭でパーティーをやられた日には、この宿には二度と泊まるもんかと思いますよね。。

でも、掃除は非常に行き届いていて清潔にはしてあるし、オーナーの女性はフレンドリーで色々と面倒を見てくれるので、細かいことを気にしない人には大丈夫な宿でしょう。あと、南向きの部屋からは絶景ビューが望めるので、それを独占したい人は宿泊する価値があるかも。

丽江缘圆精品观景客栈、南向きビューの部屋から臨む景色

なお、麗江古城内は道路が全て石畳なので、スーツケースを持参する人は注意が必要です。転がさずに済むカバンを用意するか、専門の運び屋がいるのでその人に頼むか、をあらかじめ考慮していくことを強くオススメします。

まとめ

麗江古城が世界遺産に登録された後、観光化の流れが猛烈に押し寄せてきましたが、「観光開発」と「文化遺産保護」を非常にうまく両立させたため、2007年には「世界遺産保護優秀賞」を受賞するに至っています [参考]。

確かに、人混みの絶えない連休中に訪れた麗江古城でしたが、表だって観光地化されているにも関わらず、古き良きところがうまく残されており、白けるような気分になることもなく、非常に満足した時間を過ごせました。今も旅行者に絶大な人気を誇る旅行地ということがよくわかります。

既述のとおり、花が咲き乱れる季節がベストなので、できれば連休を避けてこの美しい世界遺産「麗江古城」を訪れてみてください。

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