中国から学べ：新型コロナウイルスから身を守るための感染予防策ｘ13
ここ1か月以上、世間を揺るがしている新型コロナウイルス。その強烈な感染力に、皆さんも恐れをなしていることと思いますが、今日は発祥の地、中国の最新情報も合わせ、新型コロナウイルスに感染しないための予防策ｘ13をご紹介します。
— 新型コロナウイルスから身をまもるための感染予防策ｘ13 —
- 手をこまめに・きっちり洗って、消毒も！
- マスクはマスト！ 公共の場ではマスク着用必須！
- パソコンのキーボードやスマホは、頻繁に消毒・除菌！
- 手袋、メガネを常に身につけ、感染する可能性を下げろ！
- 外出先から帰宅したら、シャワー＆洗えるものはすぐ洗濯！
- ノドの粘膜を護るため、室内は50～60％の適度な湿度に！
- 頻繁に換気を行い、フレッシュな空気環境に！
- 免疫力をアップして、ウイルスに負けない身体作りを！ タバコもNG！
- 食事会、夜遊び、ジムなど、濃厚接触の機会を減らせ！
- 公共トイレの使用は注意！ 排泄物からの感染も!?
- 腸内環境を整え、ウイルス感染予防！生モノも控え目に！
- 電車利用は最小限に！窓の開くバスや自転車/自家用車の利用を！
- 支払いはQR払いキャッシュレスで、タッチレス！
はじめに：新型コロナウイルスとは？
中国湖北省の武汉 (武漢) で端を発した新型のコロナウイルス。ヒトに蔓延している風邪のウイルスｘ4種類と、動物から感染するSARS、MERSの2種類とは異なる新種のウイルスで、まだ治療法は開発されていません (2020年2月24日現在)。
感染経路としては、患者との濃厚接触を通じての「飛沫感染」、ウイルスの付着したモノに触れることによる「接触感染」が主なものと考えられていて、中国では後述する「エアロゾル感染」もその可能性があることが公にされました。
WHO 世界保健機関によると、潜伏期間は最大14日間と考えられており、多くが5～6日で発症するということです。
予防策１：手をこまめに・きっちり洗って、消毒も！
言わずもがな、基本中の基本、きっちり手洗い＆除菌です。除菌成分の入ったハンドソープで30秒、指先や爪の間、手首まで入念に洗います。その後、ペーパータオルを使って乾燥させられればベスト。SARSの消毒には「消毒用エタノール (約80%)」が良いとされていたので、消毒液購入時はアルコール濃度にも気をつけておくと良いでしょう
粘膜にウイルスが付着することで感染＆発症するリスクが高まるので、とにかく、手で口・目・鼻をさわらないのが鉄則です。
予防策２：マスクはマスト！ 公共の場ではマスク着用必須！
自分への予防はもちろんのこと、他人への飛沫を防ぐためにも、マスクの着用は必須です。いま中国では地下鉄やスーパー等、人が集まるところはマスクがないと中に入れませんし、多くのマンションではマスクなしでは敷地内へ入ることさえできない、という徹底ぶり。マスクがないと何にもできないのです。
医師によると、マスクはできれば2～3時間ごとに交換するのが好ましいようですが、マスクの供給が間に合っていない今、無駄にマスクをバンバン使えない状況ではあるので、ボクはマスクの内側にティッシュを3つ折りにして入れ込み、そのティッシュを交換することでマスクの延命をはかっています。
予防策３：パソコンのキーボードやスマホは、頻繁に消毒・除菌！
パソコンのキーボードには様々な菌がウジャウジャしていて、便座の5倍汚いとも言われています。。いまや生活必需品のスマホも同様、雑菌の宝庫状態でして、そこに新型コロナウイルスも付着している可能性も考えられるんですよね。
なので、頻繁に消毒・除菌することをオススメします。特にスマホは、外出先から帰宅後に毎回、消毒液を吹きかけたティッシュでキレイに除菌するか、専門の除菌クリーナーでキレイにしましょう！ 以下、ご参考までに：
"消毒用に利用されるのは、エタノールの濃度を下げた「消毒用エタノール」です。除菌効果がもっとも高いとされる80%前後に薄められており、これを薄い布などに吹き付けてスマートフォンを吹けば消毒効果が期待できます"https://t.co/TPz8sS2Xuj
— ねねさん@ママの新型コロナ対策 (@nenenotebook) February 27, 2020
予防策４：手袋、メガネを常に身につけ、感染する可能性を下げろ！
外出時は色んなモノに触れる機会がありますが、この状況下において、手が裸状態の「素手」で出かけるのは非常にリスキーです。接触感染を未然に防ぐために、スーパーなどでも常に手袋を着用するのをオススメします。使い捨ての手袋があれば、言うことなし。
また、飛沫感染予防のためにメガネを着けましょう。鼻や口を通じてのみならず、目からの飛沫感染もあります。特に近距離で人と話をする場合、その人のツバが目の中に侵入することが十分に考えられるので、それから身を守るためにメガネ (できればサイドからの侵入も防げる専用のゴーグル) を着用すると安心です。
予防策５：外出先から帰宅したら、シャワー＆洗えるものはすぐ洗濯！
衣類に付着したウイルスを除去するために、外出先から帰宅したらすぐにシャワーをしましょう。手はもちろんのこと、顔にも菌が付着しているので、きちんとした洗顔も忘れずに！
また、来ていた洋服は洗濯機へ直行。できれば除菌効果のある洗濯洗剤を使って、洗えるものはすぐ洗濯しちゃいましょう。もし、万全を期する場合は、98度以上のお湯で15分以上煮沸消毒すれば大丈夫です。 (※SARSの時の煮沸消毒基準、参考サイト：感染症情報センター )
予防策６：ノドの粘膜を護るため、室内は50～60％の適度な湿度に！
空気が乾燥した状態が続くと、ノドの粘膜の防御機能が低下するので、それだけ感染リスクが高まります。なので、その予防策として加湿器を稼働させたり部屋干しをするなどして、理想的な湿度50-60％を実現しましょう。
加湿器がなくても、洗濯物を部屋干しするなどして、湿度を一定以上に保つことを意識してください。
予防策７：頻繁に換気を行い、フレッシュな空気環境に！
中国の国家衛生健康委員会は2月19日「エアロゾル感染」の可能性を初めて認めました。発表されたガイドラインには「相対的に密閉された環境下において、高濃度のエアロゾルに長時間さらされた場合、新型コロナウイルスがエアロゾル感染する可能性がある」と明記されています。
ですので、密閉された環境では、空気の入れ換えが非常に重要です。自宅にいる場合でも、できれば一時間に一度、5～10分ほど換気を行うとベターです。
ちなみに、ビル内のエアコンで環流する空気が感染を拡げるリスクがあると考えられているため、いま、中国のオフィスビルの大半でエアコンが使用されておらず、極寒の環境下で仕事に励む人たちがたくさんいます。考えるだけで、、さぶぅ。。。
予防策８：免疫力をアップして、ウイルスに負けない身体作りを！ タバコもNG！
万が一、新型コロナウイルスにさらされる環境下にいたとしても、高い免疫力さえあれば、感染することもありません。ですので、免疫力を高めることは極めて重要。8時間前後の十分な睡眠、栄養バランスに優れた食事、ストレス発散も兼ねた適度な運動。これらに加えて、体内でビタミンDをつくるために「日光浴」も重要です。日光浴は鬱な気分も吹っ飛ばしてくれるので、リラックス効果の高い「緑」の多い公園内をジョギングすれば、まさに一石三鳥なのでオススメ。
Twitterで貴重な武漢情報を発信してくださっている津田さんも、以下のように日光浴/ビタミンについて語っておられます。
ボクも普段、ビタミン等のサプリメントにはあまりお世話にならないのですが、こういった非常時の免疫力向上のためには、ビタミン剤を備蓄しておくべきだとヒシヒシと感じています。
それと、タバコ愛好家は、これを機にタバコをやめるとベストでしょう。新型コロナウイルスで死亡した感染者の割合は、男性の方が女性よりも3倍高いという結果が出ており、その中でもタバコ愛好家は重傷になりやすい可能性が指摘されているのです。あと、日本には喫煙ルームなるものがありますが、空気が悪く衛生的に優れているとは思えない狭い部屋にいると、濃厚接触による飛沫感染のリスクがとてつもなく高いです。なので、もうタバコNGにしちゃいましょう！
予防策９：食事会、夜遊び、ジムなど、濃厚接触の機会を減らせ！
不特定多数の人間との濃厚接触を避けるため、特に大人数での食事会や飲み会はやめておきましょう。中でも、他人と大皿を一緒に箸でつつき合う中華料理はリスク大！ (色んな意味で) 本場中国のお膝元、北京では大きなグループでの食事会を禁止する「会食禁止令」が発令されたり、上海でも大半のレストランが閉鎖されるなど (※2月22日以降、状況が目に見えて改善中)、とにかく人が集まるところには行かないのが鉄則です。
人が密集するクラブやコンサート、唾液が飛びまくるカラオケや必要以上の濃厚接触(!)の可能性のあるキャバクラ/KTVなんかも自粛です！ 名古屋で大量感染の現場となったスポーツジムも、危ないので要注意です。
予防策10：公共トイレの使用は注意！ 排泄物からの感染も!?
まだ特定されたわけではないですが、中国では感染者の便からウイルスが検出されたこともあり、排泄物からの感染も可能性として考えられます。ですので、公共トイレの使用も気をつけた方がベター。
各種トイレ除菌グッズを用意して、便座まわりを消毒スプレーで除菌するのも限度があるので、とにかく用を足した後は徹底的な手洗い＆手の消毒はマストです！
予防策11：腸内環境を整え、ウイルス感染予防！生モノも控え目に！
自分の身体がウイルスに負けないためには、「腸内細菌を整える」ことがとても重要と言われています。人間は便秘になると腸内菌の悪玉菌が増え、善玉菌が減ります。なので、便秘は厳禁！
そのためには「言わずもがな」ですが、食物繊維を多く摂ってください。善玉菌を増やすために、継続的にヨーグルトや納豆を食べるのも良いですね。また、腹を下して体調を崩す恐れがあるので、胃腸が強くない方は生モノも極力避ける方が無難です！
予防策12：電車利用は最小限に！窓の開くバスや自転車/自家用車の利用を！
日本で一番感染リスクのある機会、それは満員電車でしょう。通勤・通学のために電車を利用しなくてはならない方がたくさんおられるとは思いますが、極力、窓の開くバス、自転車、自家用車の利用をこころがけてください。
ちなみに現在、上海の地下鉄は乗車前に検温と荷物検査が義務づけられており、高熱の人は乗車できません。それに加えて咳がひどい人は、おそらくすぐに通報されてしまうでしょう･･･
予防策13：支払いはQR払いキャッシュレスで、タッチレス！
人やモノとの接触を最小限にするため、現金ではなく、非接触で支払いができる「スマホのQRコード払い」をどんどん活用しましょう。ちまたにある△△ペイの多くはQRコードでの支払いが可能ですし、キャッシュレス還元も受けられるので一石二鳥。現金支払い派だった人も、これを機にスマホQRコード払い派になりましょう！
以上、「新型コロナウイルスから身をまもるための感染予防策ｘ13」のご紹介でした。次回は上海を中心に、「中国での新型コロナウイルス対策や影響」について記事にしたいと思っています。
ちなみに、もし、日本で37.5度以上の発熱が4日以上続いた場合や、強い倦怠感や呼吸困難が見られる場合は、帰国者・接触者相談センターにご連絡を！
それでは皆さんも、必要以上に慎重になって、自分でできる予防を行ってください！
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